KATWALKminiS 開発環境情報

  1. ソフトウェア:

KATWALKシリーズの機器本体と、STEAMVR等のVR環境の間を取り持つのがKAT INDUSTRYというソフトウェアになります。

・アプリケーションで調整する以外にこのソフトウェアでも、歩行速度、反応感度の調整が可能です。

・SDKを用いて開発されたソフトウェアの、KATWALKシリーズ用のランタイムとしての機能をもっています。

・VRHMD付属のコントローラーの移動に使用するキーを、このソフトウェアに登録することで、疑似的に特別な開発の必要なく歩行体験が可能です。
(ジョイスティックの倒し具合による加速度の増加なども再現されますが、アプリケーションに適した加速の具合や繊細な速度の調整といった細かな調整をしたい場合は、SDKの御利用をお薦め致します。)


・制作したアプリケーションのランチャー機能登録
アプリごとに、移動速度、感度の設定などを保存できます。

バージョンにより、センサーで取得された足の動きに対する反応に差異があります。
多くの場合は最新版をお薦め致しますが、状況により過去のバージョンもご利用頂けます。

※過去のインダストリー、SDK用に開発したソフトウェアも、最新の3.1.3で動作する仕組みになっていますので、SDKの入れ直しなどなく後からの変更が可能です。


   - KAT INDUSTRY 2.0.8

     - センサーが歩行と判断する範囲が広い為、初めて体験する方が多い場面での利用、展示会での使用に適している

     - 振動機能を利用可能(他のバージョンでは現在対応作業中です)

   

   - KAT INDUSTRY 3.0.2 / 3.1.2

     - より精密な歩行検知(急な停止や細かい歩行に対応)

     - 歩き方にコツが必要(プレート外周のセンサー内での歩行が重要)

   
- KAT INDUSTRY 3.1.3(検証用β版。3.1.4が正式版リリース予定)

   3.0.2、3.1.2の特徴に加えて、

     - Androidスタンドアロンデバイス(Meta Quest、pico、yvrなど)に対応

     - KATWALKと上記デバイスを繋ぐ手段として現在NEXUS アダプターが必要

     -過去のバージョン用に作られたSDKを使用したアプリが動作

 

  1. SDK:

   各バージョンのINDUSTRY用のUNITY用とUE用のSDKの準備がございます。

 ダウンロード用リンクはお問い合わせください。
  (日本語での説明が不要な場合は、KATVR本社の公式サイトより
   ダウンロードすることも可能です。)

  1. システム要件:

   - Windows 10 または Windows 11
   - PCVRにおいてはSTEAMVRに準拠した環境 

  1. SDKの内容

   - SDKにはデモシーンとドキュメントが含まれています。

デモシーンを参考に、KATVRの用意したスクリプトの使い方を学習できる内容となっています。

   - 主にOpenXRでの使用
  (古いSDKではSTEAMPluginのものがあります)

   - 歩行検知の調整が可能(感度、移動速度など)

※SDK取得時のご注意 

最新のUNITY 版1.9.2 UE版 1.3.2は対応するINDUSTRY3.1.6が正式公開前のため、KATGATEWAY2.2.6のみが現在使える環境となります。 
(対象機種はKATWALK C2,KAT Loco Sなどの家庭向け機種になります。)

  1. 注意事項:

   - INDUSTRYの導入時、アンチウイルスソフトによっては、ソフトウェアが誤検知される場合がございます。

   - 対処法: インストールプログラムをホワイトリストに追加するか、Windows Defenderの使用をお薦め致します。

   - 管理者権限でのインストールをお願い致します。

  1. 追加機能:

   - INDUSTRY 3.1.2以降: 「ダッシュ」「ジャンプ」機能追加

   - デバイスシミュレーター: INDUSTRY 3.0.2用の仮想シミュレーターが利用可能(KATデバイスがない場所での開発用)

 

  1. ドキュメントとチュートリアル:

   - INDUSTRY 3.1.2用の日本語字幕付きチュートリアルビデオ利用可能

(歩行方法について)

   - KATWALKminiSマニュアル.pdf:等にINDUSTRYソフトウェアの説明がございます

 

  1. サポート:

   - ご質問の際は、使用しているINDUSTRYのバージョン、SDKのバージョン、開発環境(UnityかUE)、使用VR HMD、PCの構成等の情報をお伝えください。

   - エラーの内容、状況のわかるスクリーンショットの添付があると大変助かります。

※KATデバイスのプロジェクトへの実装、歩行できることの確認までのご対応になります。


現在のSDKの状況  2024・12・9 追記

KATWALKminiS やKAT PRO WALK MECHAで使うには
INDUSTRY1.3.6以降が必要ですが、まだ正式リリースされておりません。

WALK C2、Loco SではGATEWAY2.6.6でご使用可能です。


KAT Universal SDK V 1.9.2

[はじめに]

Unity用KAT Universal SDKへようこそ。このSDKを使用することで、追加の適応作業なしにすべてのKATデバイスで開発が可能になります。すべてのデバイスは、KATNativeSDKクラスという同一のインターフェースに準拠しています。最も簡単な使用方法として、[KATDemoWalker]プレハブをシーンにドラッグし、UnityでOpenXRサポートを有効にするだけです。高度な開発については、KATNativeSDK.csのコメントにすべてのSDK機能に関する包括的な詳細が記載されています。

 

[リリースノート]

1.8.9+: アラートウィンドウをGatewayに統合(UIレイアウトの一部に問題あり)

1.8.2: 追加と修正

1.8.1: Android SDKの不具合修正

1.8: AndroidManifest.xmlにkat_sdk_intergrateタグを追加。SDKで開発されたアプリケーションは、このタグの値を"kat_native"に設定する必要があります。

1.7: バイブレーション/LED電力調整とダブルトリガーキャリブレーションデモを追加

1.6.1: KATXRWalkerに強制キャリブレーションを追加。

1.6: Nexusの完全サポートを追加・修正。すべての機能がPCとAndroidの両方で動作。

1.4: PC EditorでのNexusサポートを追加。

1.3: GetSDKInterfaceVersion関数を追加。

1.2.1: UnrealまたはUnity EditorがKAT Gateway、KAT Industry、またはDevice Emulatorフォルダ下のKATNativeSDK.dllファイルをロックする問題を解決。

1.2: KATNativeSDKをKATSDKWrapperに改名。KAT GatewayまたはKAT Industryフォルダ下のライブラリをロードするラッパーとして機能し、SDKバージョンに依存しないように。

1.1: Androidスタンドアロンデバイス(Meta Questシリーズ、Pico、YVRなど)のサポートを追加。デモがAndroidデバイスで動作するように。

 

[デモ]

デバイス取得デモ: すべてのKATデバイスを照会して、名前、タイプ、シリアル番号を取得する方法を示すデモです。

生データデモ: KATNativeSDKから接続状態、クォータニオンとしての体の回転、Vector3としてのローカル方向を含む速度などの生データを取得する方法を案内するデモです。

歩行デモ: KATトレッドミルデバイスでの歩行方法を実演します。

C2拡張機能と追加データデモ: KAT Walk C2のハプティックエンジンやLEDなどの拡張機能の使用方法と、単一の足の状態や速度などの追加データの提供方法を示します。